図3 ユリウス暦における地球公転軌道上のずれ(季節のずれ)の累積と,それを改善するグレゴリオ暦(現行暦)

地球が太陽を1回公転する時間:1太陽年=365.2422日
(平均365日5時間48分46.08秒,ただし年によって10分程度のゆらぎが存在する)

ユリウス暦の1年=365.2500日

 ユリウス暦は,通常は1年を365日とし,4年に1度の閏年には1年を366日にする.この閏年の効果によって,長期的にはユリウス暦の1年は365.2500日となり,1太陽年より11分14秒長い.この太陽年とのずれが128年間で1日に達する.ずれが累積した結果,16世紀初頭には春分が3月11日になってしまっていた.

グレゴリオ暦の1年=365.2425日

 グレゴリオ暦は,ユリウス暦よりもさらに太陽年との厳密な一致をめざした暦である.ユリウス暦と同じように通常は1年を365日とし,4年に1度の閏年には1年を366日にする.さらに,400年間に3回だけ閏年を省くという補正をおこなう.西暦1700,1800,1900年に閏年を省いたので西暦2000年は閏年となる.西暦2100年の閏年はふたたび省かれる.太陽年とのずれは,2621年間に1日だけである.


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