海洋出版(株)発行 月刊地球 2003年11月号

総特集:大規模カルデラ噴火―そのリスクと日本社会―


目 次

小山真人(静岡大学):現代社会は破局災害とどう向き合えばよいのか
荒牧重雄(東大名誉教授):カルデラ噴火の地学的意味
宇井忠英(北海道大学):南九州の大規模火砕流の多様性
成尾英仁(鹿児島県立武岡台高校):縄文の灰神楽−鬼界アカホヤ噴火で何が起こったか
井村隆介(鹿児島大学):霧島火山の噴火史とハザードマップ
鍵山恒臣(東京大学地震研究所):火山観測から見た霧島火山群と加久藤カルデラ
井上公夫(日本工営):大規模火砕流の後に何が起こるか−ピナツボ火山の事例から―
千葉達朗(アジア航測):スプリンターカリブはモルタル化した火砕流上を走るか
早川由紀夫(群馬大学):現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価
高橋正樹(日本大学):大規模カルデラ噴火のリスクと予測可能性
渋谷和久(内閣府防災担当):低頻度大規模災害に国はどう対応するか
山里 平(気象庁):大規模カルデラ噴火に対して気象庁はどう対応するか
杉浦信男(国土交通省河川局砂防部):国土交通省はどう対応するか(土砂災害に対して)
吉川肇子(慶応大学):低頻度大規模災害リスクをどう伝えるか
中川和之(時事通信):1万年をイメージできる感性を地域に養えるか―「宮崎を造った火山の話」から地域メディアの役割を考える―
林 信太郎(秋田大学):学校における破局噴火教育の可能性
岡田 弘(北海道大学):カルデラ生成をもたらす巨大火砕流の想定と科学者たち
鎌田浩毅(京都大学):科学文学と啓発書は火山防災の役にたつ
伊藤和明(元NHK解説委員):過去は未来への鍵
石黒 耀(火山小説「死都日本」作者):特集号によせて