2012年4月下旬発売! 伊豆の風景を読み解く地質図 第3弾
著者/小山真人 発行所/伊豆新聞本社 発売元/静岡新聞社
絵画表現・製図/萩原佐知子(株式会社チューブグラフィックス) 印刷/ジャーナル印刷株式会社
協力 伊豆半島ジオパーク推進協議会、静岡県、静岡大学防災総合センター、早川由紀夫(群馬大学)、野村正弘(駿河台大学)
Copyright M.Koyama Printed in Japan
マップケース
表裏の地図面(変形A2判)
海底と陸上の両火山が織りなす景観 Scenery made by submarine and
terrestrial volcanoes
西伊豆の切り立った海岸の崖は、優美な縞(しま)模様をもつ地層や、大小さまざまの岩石が散りばめられた荒々しい岩肌に彩られている。それらは、伊豆半島の土台をつくる太古の海底火山たちの噴火の痕跡であり、その後の隆起と浸食によって、その神秘的な内部構造を人目にさらしている。
一方、それらの景観の背後にある山々には、伊豆半島が陸化した後の火山が残した噴出物がある。その内部に蓄えられた地下水は、湧水となって作物を育て、そこに暮らす人々の生活を潤している。
つまり、西伊豆は、海底火山の国であるとともに、陸上火山の国でもある。ふたつの性格の異なる火山の接点がここにあり、それらが織りなす景観や風物を楽しめる絶好の場所なのである。
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