○天長三年(826または827初頭)噴火?

 「宮下文書」中の『相模国寒川神社日記録落穂集』(以下,『寒川神社日記録』)に「天長三午年,富士山焼ル也」とある.天長三年は826年2月10日から827年1月30日までの期間に相当する.朝廷編纂による史書『日本後紀』には欠落巻が多いため,天長三年部分は欠落している.よって,確かなことは言えないが,信頼性の低い「宮下文書」中の記述であることを考慮して,信頼性の低い噴火記事と考える.


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