永禄二年(1559および1560初頭)土石流

 『妙法寺記』に「永禄二己未 正月小二月大.正月申日雪水出候而,悉田地家村ヲ流シ候(中略)此年十二月七日ニ大雨降,俄ニ雪シロ水出テ,法ケ堂皆悉流レ申候.又在家ノ事ハ中村マルク流候事無限」とある.正月申日は十一日(1559年2月18日)または二十三日(同年3月2日)である.永禄二年の正月に1度,十二月七日(1560年1月4日)に1度,雪代が発生し,山麓の村や田畑に大きな被害があった.「中村」は現在の富士吉田市下吉田の一部にあたるから,十二月の雪代は富士吉田にまで達した.


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