●長元五年末(1033初頭)噴火

 『日本紀略』に「(長元六年二月)十日丙午(中略)駿河國言上,去年十二月十六日富士山火,起自峯至山脚」とある.長元五年十二月十六日(1033年1月19日)に富士山が噴火したという駿河国の報告が,長元六年二月十日(1033年3月13日)になって京都にもたらされた.「起自峯至山脚」とあるのは,山体の上部から流出した溶岩流が山麓にまで到達したという意味だろう.実際に山麓に分布する溶岩流との確実な対比は,まだなされていない.


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